パナソニックのドラム式洗濯機がリコールに!分解洗浄の専門業者が解説

2026年10月15日、パナソニックからドラム式洗濯乾燥機「LXシリーズ」の一部製品について、リコールが発表されました。

原因は、洗剤や柔軟剤の自動投入タンクと本体の接続部分から液体が漏れ、内部の電気配線に付着することで、発煙・発火につながる恐れがあるというものです。

対象は日本国内で約62万台。

ご家庭で毎日のように使用する洗濯機だけに、心配されている方も多いのではないでしょうか。

実は、当店が加盟しているドラム式洗濯機分解洗浄研究グループでも、以前からこの問題が指摘されていました。

今回は、分解洗浄を行う専門業者の立場から、今回のリコールについてお伝えします。

普段は見えない場所で起きていた液漏れ

ドラム式洗濯機の自動投入機能は、洗剤や柔軟剤をタンクに補充しておけば、毎回計量する必要がない便利な機能です。

しかし、今回の対象機種では、自動投入タンクと本体側の接続部分から洗剤や柔軟剤などが漏れる不具合が確認されています。

漏れた液体が洗濯機内部を伝い、電気配線に付着すると、配線を覆う絶縁部分が劣化し、ショートや発煙・発火につながる可能性があります。

怖いのは、洗濯機の外側からでは、このような内部の異常に気づきにくいことです。

分解洗浄の研究グループでも以前から問題に

当店が加盟するドラム式洗濯機分解洗浄研究グループでは、さまざまなメーカーの洗濯機について、分解方法や不具合の情報を共有しています。

その中で、今回の自動投入部分からの液漏れについても、以前から問題として取り上げられていました。

洗濯機の内部には、モーターや制御基板、電気配線など、さまざまな部品が組み込まれています。

そのような場所に洗剤や柔軟剤が漏れることは、安全面からも見過ごせない問題です。

研究グループでも、メーカーによる早期の対応が必要だという意見が出ていました。

【研究グループで共有された液漏れの写真】

ご自宅の洗濯機は対象になっていませんか?

今回のリコール対象は、2021年8月から2024年8月までに製造されたLXシリーズなどの18品番です。

主な対象シリーズは次のとおりです。

  • NA-LX125C
  • NA-LX127A・B・C
  • NA-LX129A・B・C
  • NA-SLX12A・B

いずれも末尾のL(左開き)・R(右開き)が対象です。

対象製品に該当するかどうかは、製品の品番・製造番号を確認し、パナソニックの公式案内でご確認ください。

パナソニック公式|リコール対象機種の確認・無償対応の申し込み

対象機種だった場合、今すぐしてほしいこと

パナソニックでは、事故を防ぐために次の対応を呼び掛けています。

1. 洗剤・柔軟剤の自動投入機能を停止する

2. 自動投入タンクを空にするか、取り外す

3. 洗剤や柔軟剤は手動で投入する

4. メーカーに無償対応を申し込む

メーカーから対策済みの自動投入タンクが送られてきますので、ご自身で交換します。

その後、メーカーの担当者が訪問して、内部のパッキン交換や配線の点検などを行います。

なお、対策済みタンクに交換した後は、自動投入機能を再び使用できると案内されています。

今回の問題は、クリーニングでは解決できません

ここは、当店から特にお伝えしたいことです。

今回のリコールは、洗濯機の汚れが原因ではありません。

分解クリーニングで洗剤の漏れた跡をきれいにしたとしても、不具合そのものが解消されるわけではありません。

必要なのは、メーカーによる正式な部品交換と点検です。

当店では、必要のないクリーニングをおすすめしないことを大切にしています。

今回も同様です。

対象機種をお使いのお客様は、クリーニングをご検討される前に、まずパナソニックのリコール対応を受けていただきたいと思います。

最後に

私たちは、エアコンや洗濯機をきれいにすることだけが仕事だとは考えていません。

日頃から分解作業を行う専門業者として、内部の異常や不具合にも注意を払い、お客様が安心して家電製品を使えるようお手伝いすることも大切だと考えています。

今回のリコールについても、該当する洗濯機をお使いの方が、一人でも多く正しい情報を知り、適切な対応を受けられることを願っています。

クリーンハンター.com

※この記事は2026年10月15日のパナソニック公式リコール社告をもとに作成しています。