風呂釜洗浄について

風呂釜洗浄の必要性

「風呂釜配管洗浄」とは、風呂釜の排水管などの配管内部を洗浄することです。

風呂釜の配管内部には、髪の毛や石鹸カスなどが詰まり、排水が悪くなることがあります。
このような場合、水が流れにくくなり、カビや臭いの原因となってしまいます。

また、配管内部に詰まった汚れが原因で、配管が破損してしまうこともあります。

風呂釜配管洗浄の方法は、専用の洗剤とマイクロバブルを使用します。

洗剤は、配管内部に詰まった汚れをまず柔らかくしてから洗い流します。

風呂釜配管洗浄には、自分で行うこともできますが、専門的な知識と技術が必要なため、DIYでは危険が伴うため専門業者に依頼することをおすすめします。

業者の選び方には、実績や評判、料金などがあります。また、洗浄後に排水口から異臭や汚れが出ないよう、定期的なメンテナンスが必要です。風呂釜配管洗浄は、風呂釜の清掃と同じように、定期的なメンテナンスを行うことで、健康的で快適な風呂タイムを過ごすことができます。

レジオネラ菌とは

レジオネラ菌(Legionella)は、環境中に普通に生息する非常に一般的なバクテリアの一種です。多くの場合、水の中で見つかります。

レジオネラ菌には多数の種類がありますが、中でも最も重要なのは、レジオネラ・ニューモフィラ (Legionella pneumophila)です。この種類は、人間が感染する原因となることが多く、レジオネラ症の原因菌として知られています。

レジオネラ症は、レジオネラ菌に感染したことによって引き起こされる病気です。一般的に、レジオネラ症の症状は、肺炎や高熱、喉の痛み、咳、頭痛、筋肉痛、下痢などがあります。

レジオネラ症は、風邪や肺炎と同様の症状を引き起こすため、正確な診断が必要です。

レジオネラ症は、一般的に空調や給湯設備などの水回りで発生しやすいため、公共施設や大型ビル、ホテルなどで発生することが多いです。レジオネラ菌は、温水や湿った環境が好むため、湿度の高い場所や、水の循環が停止した配管などが特に危険です。

レジオネラ症の予防には、水回りの設備の定期的な清掃・管理が重要です。

特に、温水器やシャワー、冷却塔などの設備は、レジオネラ菌が繁殖しやすいため、注意が必要です。

また、レジオネラ症が疑われる場合は、速やかに医療機関を受診し、正確な診断を受けることが大切です。

レジオネラ症の自己事例

以下は、過去に起きたレジオネラ症の事故事例の一部です。

  1. 1976年、アメリカ・フィラデルフィアで開催されたアメリカ軍の退役軍人集会で、参加者の多くがレジオネラ症を発病し、34人が死亡した。この集会の会場に設置された冷却塔が、レジオネラ菌の繁殖源となっていたことが原因であった。
  2. 1999年、日本・長崎県の病院で、レジオネラ症患者が相次いで発生し、3人が死亡した。病院内の空調設備にレジオネラ菌が繁殖していたことが原因であった。
  3. 2014年、オランダ・フローニンゲン市で、レジオネラ症患者が相次いで発生し、1人が死亡した。市内にある飲料水の加温・貯蔵施設にレジオネラ菌が繁殖していたことが原因であった。
  4. 2015年、イギリス・エディンバラの病院で、レジオネラ症患者が相次いで発生し、4人が死亡した。病院内の冷却塔にレジオネラ菌が繁殖していたことが原因であった。

これらの事例からも、レジオネラ症の感染源として、冷却塔や空調設備、温水器などの水周りが挙げられることが分かります。レジオネラ症の予防には、適切な水回りの管理や清掃、消毒が重要であり、事故事例からもその重要性が示されています。

レジオネラ症での事故事例2(新生児の24時間風呂での水中分娩)

本症例は24時間風呂での水中分娩により新生児がレジオネラ肺炎を発症した最初の報告である。

患児は1999年6月15日出生、第2子で、在胎週数42週、出生体重3,500gの女児である。母体の妊娠経過に特記すべきことはなく、妊娠中より母親は自宅での水中分娩を希望していた。出産時の助産婦立ち会いはなく、自宅の24時間風呂にて水中分娩した。生後15分に助産婦が自宅に到着し、その時点では児に特に問題はなかった。

日齢4に黄疸、発熱を認め、近医に光線療法のため入院となったが、翌日軽快し、退院した。日齢7に発熱が認められ、夜間に嘔吐がみられたが、翌、日齢8には解熱しており、活気は普段と変わりがなかった。同日14時30分呼吸停止の状態に気付き、119番通報した。救急隊到着時、心肺停止状態で、当院救急外来に搬送となった。蘇生行為が行われるも反応せず、死亡が確認された。

家族の了承を得て病理解剖を行ったところ、両側肺に小豆大の結節がびまん性に認められた。結節内では肺胞腔内に好中球の浸潤と組織球の集簇を認めた。組織球内にはグラム染色難染性、ヒメネス染色陽性の桿菌を多数認めた。病変部肺組織より、PCR法でLegionella pneumophila DNAが検出され、間接蛍光抗体法でL. pneumophila血清群(SG)6抗原陽性の桿菌が多数認められた。以上により、患児はL. pneumophila SG6による肺炎で死亡したと判断された。

出産時に使用された24時間風呂の浴槽水は出産後に入れ替えをしており、浴槽水のサンプルは出産2週間後に採取されたもので、浴槽水中のレジオネラ属菌の菌数は14,640CFU/100mlであった。菌種については同定できなかった。

24時間風呂は生物浄化を導入しているので、風呂水からは相当数の細菌が検出されることが多い。24時間風呂での水中分娩にはレジオネラ感染症に限らず、細菌感染症を引き起こす危険性がある。

国立感染症研究所 感染症情報センター

まとめ

風呂釜洗浄は、配管内に残るレジオネラ症の原因となる雑菌を洗浄するものです。

死亡事例も報告されていますが、家庭では見つかりません。

食中毒と同じで集団で感染しなければ、なかなか判別されにくいからです。

公衆浴場やプールなどでは、保健所による検査が行われていますが、家庭はほったらかしです。

家庭での洗浄は個人の責任となっています。そのため放置されがちですが新生児やがん患者など免疫力が低い方にとっては、致命傷になることがあります。

ぜひ定期的な清掃を心がけてくださればと思います。

当店での料金は 18600 です。