先日、9年間一度もエアコンクリーニングをしたことがないというお客様からご依頼をいただきました。
しかし完全分解した内部を見た瞬間、お客様は思わず言葉を失いました。
「でも特に臭いは気にならなかったんです。」
お子様のお部屋の富士通ノクリア AS-AS22F-W。
そしてリビングの三菱電機 霧ヶ峰 MSZ-ZW5616S-W。
どちらも購入から約9年。
今回が初めてのエアコンクリーニングでした。
しかし実際に完全分解洗浄のため内部を確認すると、送風ファンや熱交換器にはホコリやカビがしっかり蓄積していました。
お客様も分解した部品をご覧になり、
「こんなに汚れていたんですね」
と驚かれていました。
なぜ汚れに気付けないのでしょうか
私はこの仕事をしていて、ずっと不思議に思っていました。
これだけ汚れているのに、なぜ多くの方は気付かないのだろうと。
その答えは意外と単純です。
人は毎日同じ空間で生活しているからです。
人は少しずつ変化するものに慣れてしまう
例えば自宅の時計。
毎日見ていると傷や汚れに気付きにくくなります。
車の小さな傷も同じです。
毎日見ていると当たり前になります。
エアコンの臭いも同じです。
今日突然強い臭いが出れば気付きます。
しかし実際は違います。
1年かけて少し汚れる。
また1年かけて少し汚れる。
その繰り返しです。
だから鼻も脳も変化に慣れてしまうのです。
「臭わないから大丈夫」が落とし穴
実際の現場でも、
「臭いはしません」
というエアコンから大量の汚れが出ることがあります。
逆に軽い臭いでも内部は比較的きれいな場合もあります。
つまり、
臭いの有無と汚れの量は必ずしも一致しません。
私は現場で、
「臭わないから大丈夫」
という考え方が一番危険だと感じています。
お子様の部屋ほど汚れやすいこともある
今回の現場でも特に汚れが多かったのは、お子様のお部屋のエアコンでした。
在宅時間が長い。
冷暖房の使用時間も長い。
ドアの開閉も多い。
その結果、ホコリや湿気を取り込む量が増えていきます。
見た目は同じエアコンでも、部屋ごとに汚れ方は大きく違います。
本当に大切なのは臭いではなくメンテナンス
スポーツ選手はグローブが壊れてから手入れするわけではありません。
職人も鉋が切れなくなってから整備するわけではありません。
良い状態を維持するために手入れをします。
エアコンも同じです。
臭いが出たから掃除する。
ではなく、
快適な状態を維持するために掃除する。
その考え方が結果的にエアコンを長持ちさせ、快適な空気を守ることにつながります。
今日の現場で改めて感じたこと
人はエアコンの汚れを臭いで判断してしまいます。
しかし実際には臭いよりも先に汚れは蓄積しています。
だからこそ、
「まだ大丈夫」
と思っている時こそ、一度内部を確認する価値があります。
今回の現場で改めて感じたのは、
エアコンの汚れは見えないからこそ厄介だということでした。
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